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リフォーム備忘録

大分市 カームタウン野田 サイディング外壁塗装工事 4日目:シリコンコーキングの処置

前回のその1に引き続き。コーキングに補修のため打っていたシリコンコーキングの処置を行います。
シリコンコーキングは、ホームセンターなどで1本300円くらいで販売されている非常にお手軽で、素人の方でも扱いやすい、「防水」を目的としたコーキング材です。しかも安い割に長持ちする優れモノなんですが、いざ塗装工事することになると非常に厄介なものなのです。
シリコンコーキングは、まず塗料や、接着剤、などが全く付着しません。そのため、塗装面にこのシリコンコーキングが使用されていれば、できる限り除去しなくてはいけません。ただ、それでシリコンコーキングのその部分だけを取ってしまえばよいかというとそうではなく、その周りに「シリコンオイル」という撥水性のある成分が広がっている可能性があり、それが塗料の付着を妨げます。このオイルがまた曲者で、目に見えず、触ってみるとツルツルしているという手触りと、見た目若干ツヤがあるということでしか判断できません。

こういった状況で、例えば水性塗料をいきなり塗ると、オイルで塗料が弾かれます。塗料はつきません。
ですので、下塗りのさらに下準備として、シリコンコーキングのオイル成分をできる限り除去するために脱脂したり、プライマーを塗って対応します。ちなみにこの塗料、いろいろと制約もありますので、簡単にこれ塗ればOKというわけでもないのです。


部分的に目地からコーキングがはみ出て、オイル成分が付着しています。
こういった具合にシリコンを打っても既存のコーキングへの付着は弱いです。コーキングの切れには変性シリコンコーキングを使用することをお勧めします。
脱脂のためのシリコンオフスプレーを行い、塗装面の色を付ける部分は、さらにペーパーかけしました。

240番のペーパーでオイルが付着している部分を削ります。
番手が細かいので、表面の塗膜のみ削った感じです。
シリコンコーキングに塗料が付着するためのプライマー「信越シリコーン ペインター20」

ひとまず、下塗りの準備が完了しました。次回は下塗り工程です。色分け3回塗りの1回目というわけです。